AIでいろいろできる、と聞くほど手が止まっていませんか?

AIでいろいろできる、と聞くほど手が止まっていませんか?

「AIはこんなこともできる、あんなこともできる」——そう聞くほど、なぜか手が止まってしまう。そんな声をよく聞きます。じつは原因は、やる気でも才能でもなく、"できることを増やしすぎる"ことにあります。大事なのは増やすことではなく、毎日ひとつだけ、実際に動かすこと。長野県小諸市の現役エンジニアが、AIを絞って使い続けるコツを、専門用語なしで書きます。

AIでいろいろできると聞くのに、なぜ手が止まってしまうのですか?

結論、できることを一度に増やしすぎているからです。選択肢が多いほど、人はどれから手をつけるか決められなくなり、結局どれも動かせなくなります。

理由は、空を思い浮かべるとわかります。「あれもできる、これもできる」という状態は、空に雲がたくさん浮かんでいるようなもの。雲は眺めても、いつまでも濡れません。実際に役に立つのは、雲ではなく、地面に落ちてくる一粒の雨です。可能性をいくら増やしても、一回も動かさなければ、何も起きていないのと同じなのです。

具体的には、「AIで資料も作れる、メールも書ける、分析もできる、動画も作れる」と聞いて全部試そうとした人ほど、数週間後には何も使っていません。逆に「毎朝のメール返信だけ」と決めた人は、地味でも半年後まで続けています。増やした人が止まり、絞った人が残る。これは、ほぼ例外がありません。

では、止まらずに使い続けるには、どうすればいいですか?

結論、増やすのをやめて、ひとつに絞ることです。「今日はこれだけ回す」と決めた1本だけが、習慣として残ります。

理由は、蛇口を思い出してください。全開にすると、水は勢いよく飛び散って、かえって手も洗えません。少し絞ると、水は一本の細い筋になって、はじめて役に立ちます。AIも同じで、使い道を絞るほど、扱いやすく、続けやすくなります。全開にした水が飛び散るように、機能を広げるほど、手からこぼれていくのです。

具体的には、わたし自身、自分の仕事の仕組みを見直したとき、途中で倒れていたものには共通点がありました。どれも「あれもこれもできるように」と広げた結果、毎日回す一本が無くて崩れていたのです。逆に、いま生き残っているのは「毎朝これだけはやる」と絞ったものだけ。増やすほど脆く、絞るほど強い。作ってみて、はっきりわかりました。

では、最初に何を1つ選べばいいですか?

結論、「毎日、または毎週かならず発生する、いちばん面倒な作業」をひとつだけ選んでください。珍しい大仕事ではなく、地味でくり返し起きるもの。そこにこそ、絞る値打ちがあります。

理由は、くり返し起きる作業ほど、AIに任せた効果が毎回積み上がるからです。年に一度の作業をAIにしても、その効き目は年に一度きり。でも毎日の作業をひとつ任せれば、その効き目は毎日返ってきます。同じ手順を、毎日おなじやり方でくり返せること——これを、わたしたちは「再現性」と呼んでいます。誰がやっても、いつやっても、同じ結果が返る。それが、続く仕事の正体です。

具体的には、まず面倒な作業を紙に書き出し、その中でいちばん回数の多いものにひとつだけ丸をつけてください。それだけで、もう絞る作業は半分終わっています。そしてもうひとつ。あなたのホームページも同じで、あれもこれもと詰め込むより、「何屋さんで、何ができるのか」を絞って伝えるほど、人にもAIにも見つけてもらいやすくなります。増やすより、絞る。それが、使う側にも、見られる側にも効いてくるのです。

AIを増やさず、ひとつに絞って使い続けるには、どう進めますか?

  1. 手順1

    毎日、または毎週かならず発生する面倒な作業を、紙に書き出す。メール返信、要約、下書きなど

  2. 手順2

    その中から「いちばん回数が多くて、いちばん面倒なもの」をひとつだけ選ぶ。あれもこれもは選ばない

  3. 手順3

    選んだその1つだけを、毎日おなじ頼み方でAIに任せる。ほかの使い道は、いったん忘れる

  4. 手順4

    1週間、その1つが手になじむまで続ける。うまくいった日を、カレンダーに印だけつける

  5. 手順5

    1つが完全に習慣になったら、2つ目を足す。増やすのは、絞って回してから。順番を逆にしない

よくある質問

Q. AIでやれることが多すぎて、何から始めるか決められません。どうすればいいですか?

全部やろうとしないことです。まず「毎日、または毎週かならず発生する面倒な作業」をひとつだけ選び、それだけをAIに任せてみてください。増やすのはその1つが手になじんでから。最初に絞るほど、続きます。長野県内でも、最初のひとつを一緒に選ぶところから相談に乗れます。

Q. AIをいろいろ試してみたのに、結局どれも続きませんでした。なぜですか?

多くの場合、いちどに手を広げすぎたことが原因です。あれもこれもと試すと、どれも中途半端になり、気づけば何も回らなくなります。続く人は逆で、ひとつの作業を毎日おなじ手順でくり返しています。地味ですが、その1本だけが習慣として残ります。

Q. 中小企業や個人でも、AIを使い続けることはできますか?

できます。むしろ規模が小さいほど、ひとつに絞るやり方が向いています。大きな仕組みを作らず、毎日の作業をひとつだけAIに回す。それを続けるだけで、確実に手間が減っていきます。わからなければ、その1つを選ぶところからお手伝いします。

ととのえる屋では、AIを「何に、ひとつだけ絞って使うか」から、いっしょに考えます。ホームページを絞って伝わる形にする相談も、同じ窓口です。

何をしたいかまだ決まっていなくても、「うちの場合どうなの?」のひと言だけでも大丈夫です。

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