道具を増やしすぎて、逆にやりにくくなった話

道具を増やしすぎて、逆にやりにくくなった話

いい道具を見つけるたびに、買い足してきました。気がついたら、洗剤が7種類、ブラシが12種類、モップが5種類くらいになっていたんです。

道具は、増えるとよさそうに見える

清掃業を始めた頃は、道具が増えるたびに「これでもっとちゃんとできる」と思っていました。

ガラス専用の洗剤、ステンレス専用の洗剤、木材専用、トイレ専用、油汚れ専用、抗菌用、業務用の濃いやつ。

洗剤だけで7種類。「うん、これだけそろえば、どんな現場でもいける」と思っていたんです。

増えすぎて、誰がどれを使っているかわからない

でも、半年くらい経った頃から、現場でこんな会話が増えました。

「これって、どの洗剤使うんでしたっけ?」
「Aさんはこっちを使っていたけど、Bさんはあっちでした」
「先週、新しいの試したんですけど、その瓶どこいきましたっけ」

道具を増やしたぶん、選ぶ時間と迷う時間が増えていたんです。

使用記録を、AIに集計させた

ある月、思い立って、全現場で「今日どの道具を使ったか」を毎日記録してもらいました。

1ヶ月たって、データを全部AIに渡して、「各道具、何回使われたか、現場ごとに集計して。使われていない道具は別リストにして」と頼みました。

結果は、けっこう衝撃でした。

洗剤7種類のうち、1ヶ月で5種類しか使われていなかった。残り2種類は、棚で眠っていたんです。

ブラシ12種類のうち、よく使われていたのは4種類。残り8種類は、ほぼ未使用でした。

5種類の洗剤を、捨てた

それで、未使用の洗剤と、ほぼ重複している洗剤を、合計5種類捨てました。

洗剤は7種類から2種類に。中性洗剤と、油汚れ用の強い洗剤の2本だけ。

ブラシは12種類から4種類に。モップは5種類から2種類に。

道具が減ると、迷う時間が消える

道具を絞ってから、現場での迷いの時間が、目に見えて減りました。

「どの洗剤使う?」が「いつもの中性で」になる。「どのブラシ?」が「いつものやつで」になる。

新人さんも、すぐ覚えられるんです。2種類なら、初日で覚えられる。7種類だと、覚えるのに2週間かかっていました。

選択肢の多さは、しんどさになる

これを通って、選択肢を増やすことは、ふつうに考えると「自由が増える」ように見えるんですけど、現場では「迷う回数が増える」ことになる、と気づきました。

本気で使うものを少なく絞った方が、結局ちゃんとした仕事になるんですよね。

AIにデータを見せて「使われていないもの」を出してもらうと、自分の感覚では捨てづらかったものが、客観的に捨てられました。

少ないほうが、ちゃんとできる

これは、たぶん清掃道具だけの話じゃないと思います。

お客さまの数、抱えている契約、使っているソフト、書類のフォーマット。なんでも、増やすより減らす方が、たぶん仕事の質はあがる。

集約することで、最後に残ったものが本物だけになる。ととのえる屋がいちばん好きな仕事の方向は、まさにこの「減らしてととのえる」の方なんだろうなあ、と最近よく思います。

清掃やバックヤードの仕組みを、もう少しととのえたい方へ。
「うちの現場はこんな感じで」と、一言だけ送ってください。
仕組みの話から、ご一緒します。

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