新人さんに渡す清掃マニュアル、結局3行にした
20ページの清掃マニュアルを、たぶん誰も読んでいませんでした。新人さんが入るたびに「読んでおいてください」と渡して、現場で困っているのを見ていた話です。
20ページのマニュアルは、読まれない
昔は、新人さんが入るたびに、20ページくらいの清掃マニュアルをコピーして渡していました。
道具の名前、洗剤の希釈、各エリアの手順、注意事項、写真つきのチェック項目。全部入っているはずでした。
でも現場で見ていると、誰もそれを参照していないんです。質問してくる項目を読み返すと、全部マニュアルに書いてありました。
20ページのマニュアルは、たぶん誰も読んでいなかったんですよね。
「全部書いておく」は、思考停止だった
これ、自分の側の問題だな、と思いました。
情報を全部マニュアルに詰め込むのは、書き手が「漏れがないように」と安心したいだけだったんです。読む人の頭の中までは、想像していなかった。
新人さんが初日に必要なのは、20ページぶんの知識じゃない。最初の1時間で迷わない3行で、十分でした。
AIに「3行にして」と頼んだ
それで、いまある20ページのマニュアルをAIに丸ごと渡して、「新人さんが初日の朝、不安にならずに動けるための3行を作って」と頼みました。
返ってきた3行は、こんな感じです。
1つ、わからないことが出たら、まず現場のリーダーに聞いてください。
2つ、洗剤と水の比率は、容器の側面に書いてある通りでOKです。
3つ、1時間ごとに、撮った写真を私(照井)にLINEで送ってください。
これだけ。20ページが、3行になりました。
あとは、現場で覚えてもらう
細かい手順は、現場で実際に動きながら覚えてもらえばいい、と割り切りました。
紙のマニュアルに書いてあっても覚えられないことは、体を動かさないと身につかない。当たり前のことなんですけど、これに気づくのに、けっこう時間がかかりました。
紙の存在は、覚える邪魔をしていたんですよね。「ここに書いてあるから大丈夫」と思って、頭で覚えない。
3行でいい、という勇気
20ページから3行に減らすのは、けっこう勇気がいることでした。
「これも書いておかないと、抜けたら困る」「あれも書いておかないと、責任問題になる」って、いろんな声が頭の中で鳴るんです。
でも実際にやってみると、3行の方が、明らかに新人さんがちゃんと動けていました。
削ることは、不安を減らすことじゃなくて、相手の頭の中を空けてあげること。マニュアルも、業務も、たぶん同じだなあと、最近よく思います。
情報を増やすことより、削ってととのえることの方が、ずっと難しい仕事だったみたいです。
清掃やバックヤードの仕組みを、もう少しととのえたい方へ。
「うちの現場はこんな感じで」と、一言だけ送ってください。
仕組みの話から、ご一緒します。