年契約の1社目に、何を約束したか

年契約の1社目に、何を約束したか

年契約のお客さま1社目に、契約のときに何を約束したのか。中身を、ちゃんと書いておきたいと思います。

ととのえる屋には、年間契約のお客さまが何社かいて、そのうちの1社目になってくれた会社さんがあります。

その契約のとき、わたしから何を約束したのか。今日はその中身を、ちゃんと書いておきたいと思います。

約束した数字は、3つだけ

契約書に数字として入れたのは、3つだけでした。

1つ目。月に2回の対面の打ち合わせ。各60〜90分。

2つ目。LPか記事の更新を、月に2本以上。

3つ目。LINEとメールの返信は、平日24時間以内、休日含めても48時間以内。

これだけです。世間でよく見るような、20項目もある「業務内容一覧」みたいなものは作りませんでした。

なぜ3つに絞ったか

なぜ3つに絞ったかというと、契約書に細かいことを書きすぎると、そっちが本体になってしまうからなんです。

「契約書のこの項目を満たしたか、満たしてないか」みたいな話で、毎月時間が消えていく。

それより、「ちゃんと毎月会って、ちゃんと毎月手を動かして、ちゃんと返信する」という、本当に大事な3つだけを守って、あとはそのつど話し合う。そのほうが、長く続く気がしました。

数字の外側で、約束したこと

数字以外で、口頭でちゃんと約束したことが、3つあります。

1つ目。「会社の悪い情報も、ちゃんと言ってください」と言いました。

外向けに整える前の、内側で起きている本当の困りごと。それを話してもらえないと、表に出すLPの言葉も、ぜんぶ飾りになってしまうから。

2つ目。「わたしの提案にダメ出しを、遠慮なくお願いします」とお伝えしました。

うん、丁寧に言ってもらえると、わたしも丁寧に直せる。逆に「いいですね」だけ返ってくると、お互いに薄い場所で止まってしまう。

3つ目。「途中で値段の話を、いつでもしましょう」と言いました。

最初に決めた金額が、途中で「ちょっと違うかも」と感じる瞬間って、お互いにあるんです。それを我慢して続けると、関係が必ずどこかで歪む。だから、半年に1回は、お互いから言える場を作る。

「ちゃんと整える」までの、半年

実際の契約が始まってから、最初の半年は、たぶんお互いに探り合いの時間でした。

お客さまも、わたしがどこまで本気か、見ていたと思います。わたしも、お客さまの会社のリズムを、体で覚えるのに半年かかった。

その間、約束した3つの数字は、けっこう厳しく守りました。月に2回の打ち合わせは、こちらが体調が悪くても代替の日程を必ずその場で出す。LPの月2本も、何があっても落とさない。

数字を守り続けたから、半年たったあたりで、お客さまから「ああ、この人は続けられる人なんだな」という感じで、信頼の質が変わってきた気がします。

年契約の本当の中身

ふりかえって思うのは、年契約って、たぶん「サービスを買ってもらう」じゃないんですよね。

月にいくら払って、これだけのものを受け取る、という単純な交換じゃない。

お互いに「これから1年間、この相手と一緒に会社を育てていく」という、約束ごとの取り交わし。月の振込は、その約束を続けるための小さな儀式みたいなものです。

だから、年契約のお客さまには、わたしの時間と頭の中の半分以上を、ちゃんと差し出します。それが、年契約という形の本質だと思っています。

1社目があるから、2社目がある

1社目のお客さまにちゃんと向き合ったことで、その方からの紹介で、2社目、3社目が広がっていきました。

派手な営業はしていません。1社目を、ちゃんとやった。それだけです。

たぶん、年契約という仕事の作り方は、最初の1社で決まる。最初の1社にどこまで自分を差し出せるかで、その先の何年かの輪郭が決まっていく気がしています。

ことばより、続けること

最後に、いちばん大事だと思うことを、ひとつ。

年契約で大事なのは、契約書に書いたことより、結局「ちゃんと続けること」なんです。

打ち合わせを欠かさない。返信を遅らせない。提案を雑にしない。これを1年間、当たり前のことを当たり前に積み重ねること。

派手な仕掛けは、たぶんいりません。1社のお客さまと、1年間、ちゃんと並んで歩く。それが、年契約という仕事のいちばん中身のある部分だと、わたしは思っています。

この種の整え方を、自分のお店や会社でも試してみたい方へ。
「うちの場合はどうかな」と一言、送ってください。
仕組みからお話しします。

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