ChatGPTじゃなくClaudeをメインに据えた、地味な理由
お客さまにはまずChatGPTをお勧めします。でも、わたし自身のメインはClaudeです。地味だけど、決定的な違いがありました。
わたしがお仕事で使っているAIは、メインがClaudeです。
「お客さまには?」とよく聞かれるんですけど、お客さまにはまずChatGPTをお勧めします。これは、知名度が高くて、最初の入り口としてやさしいからです。
でも、わたしが自分の仕事の中心に据えているのはClaude。今日は、その地味な理由を書いてみます。
派手な理由じゃないんです
「ベンチマークでClaudeが勝ってる」とか、「最新モデルが速い」とか、そういう派手な話が世の中にはあって、それも事実なんですけど、わたしがClaudeを選んでる理由は、もっと地味です。
ひとつだけ書くと、長い文章を、最後まで丁寧に読んでくれるから、なんですよ。
これだけ。
長い文章を読ませると、違いが出る
たとえば、お客さまの会社の資料を、ぜんぶで2万字くらいまとめて、AIに「この会社の本当の強みって何ですか?」と聞くことがあります。
ChatGPTに同じことをすると、最初の3,000字くらいは丁寧に読んでくれるんですけど、後半が雑になることがあるんですよ。最後の方の重要な情報が抜けたり、前半の話だけで結論を出されたり。
Claudeは、これをやると、2万字を最後まで読み切って、後半に出てくる細かい情報も拾ってくれる。
これって、ベンチマーク数字に出てこない部分なんです。でも、お客さまの仕事をするうえでは、ここがいちばん効く。
わたしの仕事は「最後の1,000字」に答えがあることが多い
なぜ「長い文章を最後まで読む」が大事かというと、わたしの仕事って、お客さまの長い話の最後の方に、本当の答えがあることが多いから、なんです。
打ち合わせで2時間お話を聞いていて、最後の20分でぽろっと出てきた「実は、これがいちばん気にかかってて」が、その会社の本当のテーマだったりする。
最初の2時間は、その「ぽろっと出る」のための助走時間。
これをAIに渡すときに、最後の20分を雑に処理されると、わたしの仕事の核がなくなるんです。だから、長い文章を最後まで読んでくれるAIをメインに据えるしかなかった。
文章のトーンが、わたしに近い
もうひとつ、地味な理由があって。
Claudeが返してくる文章のトーンが、わたし自身の文章に近い、というのもあります。
ChatGPTは、もう少し「サービス精神旺盛」な文章を書く感じがあります。これは別に悪いことじゃなくて、明るくて読みやすい。多くの方にとっては、こっちの方が好みだと思います。
Claudeは、もう少し「淡々と書く」感じがある。装飾が少なくて、必要なことだけが、必要な順で並ぶ。
わたし自身が、しいたけ風の語り口を持ってる一方で、骨組みの部分はわりと淡々と書く方なので、Claudeの方が「自分の言葉に近づけやすい」と感じています。
道具は、自分の体に合うものを選ぶ
これって、AIの性能の話というより、道具の話なんです。
包丁でも、刃の入りが自分の手に合うものと合わないものがある。
ペンでも、書き味が自分の指に合うものと合わないものがある。
AIも同じで、性能の数字より、自分の仕事の流れに合うかどうかが、じわじわ効いてくる。
わたしは長い文章を扱うことが多いので、Claudeが合った。文章の見た目より中身を重視する書き方をするので、Claudeの淡々さが合った。
これは、別の人なら別のAIが合うはず。お客さまには、ChatGPTから始めて、しばらく使ってみてから「自分の体に合うか」で選び直してくださいね、とお伝えしています。
道具は、複数持っていい
ひとつだけ、誤解されないように書いておくと、わたしはClaudeをメインに据えていますが、ChatGPTも使います。
画像を一気に見せて分析してもらいたいときはChatGPT。動画の要約はGoogleのGemini。短い文章をぱっと書きたいときはChatGPT。長い文章を組み立てるときはClaude。
道具って、ひとつに絞らなくていいんですよ。料理人が包丁を3本持つように、AIも3つくらい持って、用途で使い分ける。
ただ、メインに据える1本は決めておく。これがあると、判断が速くなります。
「いちばん新しい」は、選ぶ理由にならない
最後にひとつ書いておきたいのが、「いちばん新しいAIだから」を選ぶ理由にしない、ということです。
新しいAIが出るたびに乗り換えていると、自分の仕事の流れが落ち着かない。せっかく覚えた使い方が、毎回ゼロからになる。
わたしは、メインのAIを変えるときは、半年くらい使ってみて、本当に自分の仕事が変わるか確かめてから決めます。新しいから、ではなく、自分に合うから、で選ぶ。
これは、AIに限らず、たぶんどんな道具にも言える話だと思います。
うん、そんな感じで、道具をひとつずつととのえています。
この種の整え方を、自分のお店や会社でも試してみたい方へ。
「うちの場合はどうかな」と一言、送ってください。
仕組みからお話しします。