改正個人情報保護法、AIを使うときに小さな事業者が押さえることは何ですか?

改正個人情報保護法、AIを使うときに小さな事業者が押さえることは何ですか?

改正個人情報保護法は、2022年4月に施行されました。その後も、生成AIの普及にあわせて、個人情報保護委員会から「AIを業務で使うときの注意」がたびたび出ています。2026年5月時点、長野県内の小さな事業者がやるべきことは2つだけ。生成AIを業務で使うなら、学習データに使われない設定がある有料プラン(ChatGPT Plus・Claude Pro・Gemini Advanced)を契約する。「お客様の氏名・住所・電話番号・口座情報・健康情報・マイナンバーは無料AIに投げない」というルールをA4・1枚に書いて棚に貼っておく。これで充分です。

改正個人情報保護法は、AIを使う小さな事業者にどう関係しますか?

結論、「業務でAIに投げる情報の中に個人情報が含まれていないか」を意識する必要があります。

理由は、改正個人情報保護法では、第三者(AIサービス提供者)への個人情報の「提供」に該当する場合、本人の同意が原則必要だからです。生成AIに業務データを投げる行為が、この「提供」に該当するかどうかは、AIサービス側が学習データに使うかどうかで判断が分かれます。

具体的には、ChatGPT・Claude・Geminiのいずれも、無料プランや個人プランでは入力データが学習に使われる可能性があります(オプトアウト設定でオフにできる場合もあります)。一方、ChatGPT Plus・Claude Pro・Gemini Advanced・ChatGPT Team・Claude for Worksといった有料プランでは、デフォルトで学習に使われない設定になっています。法人の業務利用なら、この有料プラン契約が前提です。

個人情報保護法とAIの関係で、小さな事業者がつまずく原因は?

1つ目は「無料プランで業務利用を始めてしまう」こと。無料プランは学習データに使われる前提です。法人の業務でお客様情報を扱う場合、これだけで法的なリスクが残ります。月20ドルの有料プランに切り替えるだけで、ほぼ解決します。

2つ目は「機微情報の判断基準を社内で共有しない」こと。お客様の氏名・住所・電話番号・口座番号・マイナンバー・健康状態・宗教情報、こういった機微情報は、有料プランでもAIに投げる前に1回考えるべきです。社内に「こういう情報はAIに投げない」というルールを1枚紙に書いて貼っておくのが現実的です。

3つ目は「漏えい時の対応を考えていない」こと。改正個人情報保護法では、一定規模の漏えいが起きた場合、本人通知と個人情報保護委員会への報告が義務化されました。AI経由の漏えいリスクは低いですが、ゼロではありません。漏えい発覚時の連絡先(個人情報保護委員会のフォーム)だけは社内で共有しておくのが安全です。

改正個人情報保護法に、AIを使う小さな事業者が対応する具体的な手順は?

  1. 手順1

    業務で使っているAIサービス(ChatGPT・Claude・Gemini等)のプラン状況を一覧にする

  2. 手順2

    無料プランで業務利用しているものを、有料プラン(ChatGPT Plus・Claude Pro・Gemini Advanced)に切り替える(月20ドル前後)

  3. 手順3

    有料プランの設定画面で「データを学習に使わない(Training off)」になっているかを確認する

  4. 手順4

    「AIに投げない情報リスト」をA4・1枚で作る(氏名・住所・電話・口座・マイナンバー・健康情報の6項目で十分)

  5. 手順5

    漏えい発覚時の連絡フロー(個人情報保護委員会の報告フォームURL)を社内で共有する

よくある質問

Q. 業務でChatGPTを使っていますが、お客様の名前を入れたら違反ですか?

有料プラン(ChatGPT Plus・Team・Enterprise)でTraining off設定なら、ただちに違反になるわけではありません。ただし、お客様本人から「自分の個人情報をAIに渡してよい」と同意を得ているかは別問題です。氏名だけならグレー、氏名+住所+電話番号など組み合わせると慎重に扱うべき、というのが2026年5月時点の現実的な判断です。

Q. ローカルで動くAI(自社サーバーのLLM)なら個人情報を投げて大丈夫ですか?

クラウド経由でデータが外部に出ない設計のローカルLLMなら、第三者提供に該当しないことが多いです。ただし、適切な安全管理措置(アクセス制御・ログ管理)が必要です。長野県内の小さな事業者でローカルLLMまで運用する例はまだ少ないですが、機微情報の多い士業・医療系で検討する価値があります。

Q. ととのえる屋に頼んだら、個人情報保護法対応のAI利用ルール作りまでやってもらえますか?

やります。業務で使うAIのプラン整理、社内ルールの1枚紙作成、漏えい時の連絡フロー設計まで、長野県内の数名規模の事業者向けに「いま使っているAIサービスに合わせる形」で組み立てます。

うちのAI使い方、個人情報的に大丈夫かな、と一言だけ送ってください。
いまのAIサービスとプラン状況を教えていただければ、
何を切り替えるとすっきりするかをその場でお伝えします。

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